2023年 研修レポート
ほんらいであれば9月議会と12月議会の様子について皆様に報告すべきところですが、後援会だよりの編集が間に合っておりません。取り急ぎ、2023年中に参加した各種研修のレポートを掲載させていただきます。
議員としてこのような研修を受け、新たな知見を取り入れるべく努力してまいりました。
「後援会だより」は編集出来次第、後援会員の皆様に発送し、このホームページにも掲載する予定です。
2023.8.1~4 広報編集特別委員会行政視察及び広報研修
視察先:東京都小平市「広聴広報特別委員会の役割について」
研修先:埼玉県鴻巣市会議録センター「基本をつかむ・次号で生かす議会だより編集」
内 容
小平市:来年度嘉麻市議会開催予定の「議会報告会」における広聴広報特別委員会の役割について学んだ。
会議録センター:「嘉麻市議会だより」の紙面チェックを受け、講義と実習で編集の基本を習得した。
私にできること:議会だよりを通して市民と議会のよりよい関係をつくる。そのためにも、「誰」に伝えるのかを意識し、読者=市民に分かりやすい内容発信に努める。
<感想>猛暑のなか、とにかく歩いた、歩いた。6名の広報編集委員(議員)と議会事務局職員(課長補佐、担当者)2名。計8名で移動中でも熱く語り合った。

2023.8.25 嘉麻市議会ハラスメント防止研修 テーマ:「政治分野におけるハラスメントの防止」
講 師:NPO法人福岡ジェンダー研究所 理事 横山 美栄子さん
会 場:嘉麻市議会議場(13名議員参加)
内 容:ハラスメントは避けられない人間関係のなかで起こる。明日も顔を合わせる関係性の中で、行為者は自身が行ったハラスメントの認識が低い場合が多く、直接の被害者だけでなく、周囲や職場も被害を受け、今は、組織の社会的責任、コンプライアンス(法令遵守)が問われる問題としてハラスメント対策が求められている。
その他:近隣(飯塚市・桂川町)議会に案内。12名参加。市民3名参加
私にできること:意識、価値観を磨き続けるために、アップデート(日々の更新)を忘れない。ハラスメントへの理解を深め、その上に傍観者にならないようにする。
<感想>議員として種々の権限を与えられているからこそ、自身の言動について敏感になる義務がある。
2023.10.4~6 総務財政委員会行政視察
視察先:①長野県茅野市「クリケットファーム茅野養殖場」
②長野県下伊那郡豊岡村「南信州とよおかマルシエ」
③長野県松本市「第3次松本市地域づくり実行計画」
視察メンバー:総務財政委員会 6名の議員 議会事務局担当係長1名
①昆虫産業都市構想の担当 参事、係長
②③ 小さな拠点推進事業、コミュニティ再構築の担当課長 補佐
(議員6名、事務局職員1名、行政職員4名計11名)
内 容:
①昆虫産業の取組について
認定農業者として、食用コオロギを養殖。先進技術を駆使したスマート養殖システムを採用し、独自開発のスマホアプリでQRコードを読み取ることで少ない人手で大量生産を可能としている。食用コオロギは少ない環境負荷(飼料・水)で育てることができタンパク質の他にアミノ酸や亜鉛、鉄等も多く含む次世代のスーパーフードと言われ、2030年に予測される世界的たんぱく質不足の解決にむけ、肉や魚に並ぶもう一つのたんぱく質として世界でも注目されている。現在、クッキーやサプリメント等の商品へ加工し、国内外へ販売している。
システムは出来上がり、嫌悪感排除に向けたマーケティングを行い、考え方としては「食」ではなく、滋養強壮、補助食品。健康食品、化粧品として展開していく。
コオロギは生産サイクルがよいことや、高原の気象要件も適している。
嘉麻市では、昨年8月、九州大学との昆虫産業に関する連携協定を締結したことから今年度、昆虫の実証実験を廃校の小学校で行っていて今回の視察に至った。
②小さな拠点の運営について
道の駅を核とした小さな拠点整備で運営をどのように行っているのかを学びたかったが、立派な道の駅で「小さな拠点」ではなかった。地域再生のため、道の駅を中心に交通ネットワークを形成。近隣町村のコミュニティバスと結節するハブ機能をもたせ、中山間地域の暮らしを守り、地域に住み続けられる仕組みをつくっていた。
③松本市の地域づくり実行計画について
中核市で松本市は3つの「ガク都」と呼ばれている。 山岳のまち 音楽のまち 学問のまちの説明を受けた。自然と歴史の生涯学習のまちである。
現在、第3次の計画実行中であるが、平成29年に策定した第2次計画では、「地域包括ケアシステム」の構築等の新たな課題への対応を念頭に、「具体的な課題解決の仕組みづくり」へと重点をシフトし、地域づくりの基盤構築を進めてきたと第3次地域づくり実行計画にある。嘉麻市では高齢者福祉計画、介護保険計画に記載のある「地域包括ケアシステムの構築」が松本市では地域づくりの新たな課題として取り組みを進めていた。安心、安全な暮らしを支える新たな力(多様な主体の協働による力)を必要としている。嘉麻市も同様である。
私にできること:松本市の地域づくりの考え方には触発された。12月議会の一般質問で取り上げたい。
<感想>先進地は、やはり先取りをしていた。視察最終日、長野県の山々は雪であった。

2023.11.13 議会関係ハラスメント根絶のための議員研修について
主催者:福岡県議会
会 場:オリエンタルホテル福岡 博多ステーションにて2講座受講
①テーマ「政治分野のハラスメントの防止に向けて~ハラスメントの実態から考える~」
講 師:女性議員のハラスメント相談センター共同代表 ジェンダー総合研究所共同代表 濱田(はまだ) 真理(まり) さん
内 容:女性は、男性と比較すると、立候補準備中、選挙活動中、議員活動中どれをみてもハラスメントを受けやすい。地方議員が抱える課題として選挙期間中も、議員活動を行う上での課題として女性の方が性別による差別やセクハラを受けることが男性よりはるかに多い。ハラスメントの加害者は有権者であり、同僚議員。
議員活動や選挙活動中のハラスメント対策の有効な取り組みとして、議員向け研修、ハラスメント防止のための倫理規定等の整備、相談窓口の設置が必要。ハラスメントをなくしていくために 加害者が無自覚なことが多いので、周りがハラスメントを注意すること、被害者本人が声をあげにくい場合は、周りが支えて一緒に声を上げていくことが重要。そもそも加害ができない環境や空気感作り、安心して声をあげられる仕組み作りが必要。
②テーマ「議員のコンプライアンス~「やるべきこと」と「やってはいけないこと」~」
講 師:元全国都道府県議会議長会事務局次長 内田 一夫 さん
内 容:議員のコンプライアンスをどう考えるか。議会と議員に雇用関係は生じない。議員の雇用主はしいて言えば住民。コンプライアンスを雇用主と構成員との関係で捉えるならば、議員は住民の信頼を維持し、向上させるために法令等を遵守することを使命とすべき。
議員は議員という仕事を行う個人事業主どこでも職場。さらに、「やってはいけないこと」を明確にするだけでなく、自分のフイールドの中でルールを守りな がら、プレーヤーとして住民のために存分に活動すること「やるべきこと」を自らに課すことに意義がある。議員の心得=やるべきこと個人に対する中傷は行わないこと→やってはいけないこと発言は人物の資質よりむしろ事実に向けて行われるべき。事実を問題にすべきで、その人を問題とすべきではない。
ハラスメントをなくしていくために 「防止する」から「禁止する」という姿勢。議員は地域におけるハラスメント防止に向けて積極的役割を果たす必要がある。
私にできること:謙虚に日々のアップデート(更新)が必要、重要。
<感想>「事実を問題にすべきで、その人を問題とすべきではない」は日々の生活のなかでも言えることだと感じる。